PIGMENT VIOLET 23 – 導入と応用

CI ピグメントバイオレット 23

構造番号 51319

分子式：C₃₄H₂₂CL₂N₄O₂

CAS番号：[6358-30-1]

構造式

色の特徴付け

ピグメントバイオレット23の基本色は赤紫ですが、特殊処理により青紫色の品種も得られます。ピグメントバイオレット23は紫色の一般的な品種で、生産量も多くあります。 Pigment Violet 23 は、特に高い着色力を持っています。標準の深さの 1/3 の HDPE を作成するために 1% の二酸化チタンを配合した場合、その量はわずか 0.07% です。軟質 PVC では、着色力は非常に高く、耐移行性はありません。明るい色に塗るととても良いです。

主な性質 表 4.165 ～ 表 4.167、図 4.50 に示す

表 4. 165 PVC における Pigment Violet 23 の用途特性

表 4.166 HDPE における Pigment Violet 23 の塗布性能

表4.224 ピグメントバイオレット23の用途範囲

●-使用を推奨、○-条件付きでの使用、X-使用は推奨しません。

図 4.50 HDPE 中の Pigment Violet 23 の耐熱性（フルシェード）

品種の特徴

Pigment Violet 23 はポリオレフィンの着色に使用できます。1/3 SD ポリオレフィンの耐熱温度は 280 度までです。温度が限界を超えると、色合いが赤の部分に移行します。1/25 SD ポリスチレンはまだ耐性があります。この媒体では 220 度を超える高温に耐性がありますが、顔料バイオレット 23 はこの温度を超えると分解します。ピグメント バイオレット 23 はポリエステル プラスチックの着色にも使用でき、分解することなく 280 度/6 時間耐えることができます。濃度が低すぎる場合は、 、この温度では部分的に溶解して色合いが赤くなります。

Pigment Violet 23 の耐光性は最高 8 までありますが、二酸化チタンで 1/25 SD に希釈すると耐光性は 2 に激減します。そのため使用する Pigment Violet 23 の濃度は透明な製品では 0.05% 未満であってはなりません。

ピグメント バイオレット 23 は、汎用ポリオレフィン プラスチックおよび一般エンジニアリング プラスチックの着色に適しています。ピグメント バイオレット 23 は、移行性が悪いため、軟質ポリ塩化ビニルの着色には適していません。ピグメント バイオレット 23 は、紡糸前のポリプロピレン、ポリエステルおよびポリアミド 6 繊維の着色に適しています。濃度が低すぎると色収差が発生します。ピグメント バイオレット 23 を HDPE やその他の結晶性プラスチックに使用すると、プラスチックの反りや変形に深刻な影響を与える可能性があります。

二酸化チタンに非常に少量のピグメント バイオレット 23 を添加すると、黄色の色合いをカバーでき、非常に美しい白色が得られます。約 100g の二酸化チタンに 0.0005 ～ 0.05 グラムのピグメント バイオレット 23 が必要なだけです。

Pigment Violet 23 仕様へのリンク:プラスチックと繊維の応用。